
今年も開催された年に一度の「また来たい」No.1を決める祭典、F-1GRAND PRIX(以下F-1グランプリ)。
店舗部門では、約1年間「また来たい」に関して、様々な指標を用いて全店舗でランキング。
最も「また来たい」を創り出した代表8店舗を各業態から選出。そしてF-1グランプリの当日に、最優秀店舗の座をかけて成果発表会でプレゼンテーションでバトル!!
選び抜かれた8店舗の年間優秀店舗のひとつに選ばれたパンチョ渋谷南店の「また来たい」につながる取り組みについて、有留明生さんと前店長の鈴木和広さんに、お話を伺いました。
前編はこちら!
パンチョ渋谷南店はどんなお店?
【基本情報】
店舗住所:東京都渋谷区渋谷3‐18‐7 窪島ビル地下1階
電話番号:0334861928
渋谷駅から徒歩3分の場所にある「パンチョ渋谷南店」は、ナポリタン専門店です。
ソーセージやピーマンなど定番の食材を使い、昔ながらの味にこだわったナポリタンを食べることができます。自慢のソースは自家製で店内で毎日手作りしているのが美味しさのポイント。
「改めてナポリタンはうまいと言わせたい!」そんな思いで毎日営業しています。
パスタの量は小盛300g・中盛400g・大盛600gの3種類から選べ、同一料金なのでお腹いっぱい食べることができますよ!
トッピングを駆使して自分好みにアレンジ!
パンチョ渋谷南店のナポリタンは甘めのケチャップ味になっていて、麺は太麺のモチモチ食感。大きめのステンレスのお皿に乗って提供されるのも昔ながらの味わいがありますね。
スタンダードなナポリタンはもちろん美味しいですが、目玉焼きや厚切りベーコン、エビフライなどのトッピングをするとさらに美味しくなるので、ぜひ試してみて欲しいです。
ナポリタンのトッピングといえば、粉チーズやタバスコだという人もいますよね。そんな人にパンチョ渋谷南店はうってつけ!
粉チーズはなんとかけ放題!テーブルに置いてあるボックスから少なだけスプーンで取ってかけることができます。タバスコも大きめサイズが常備されているので、ぜひ使ってくださいね!
大盛りでもまだ足りない!パンチョ渋谷南店はそんなあなた味方
同一価格で小盛・中盛・大盛が選択できるのがパンチョ渋谷南店の魅力ですが、それだけではありません!
なんとその上にも上級レベルのナポリタンが用意してあります。
まずは兄貴。1.2㎏の重量と大盛りの約2倍。見た目に驚かされますが、意外とぺろりと食べてしまう人も多く、大盛りでは足りない人におすすめです。
続いて番長。その名にふさわしく重量は1.6㎏とかなりのボリューム。兄貴を完食できてから挑戦するのがベターですね。
最後は星人。パンチョ渋谷南店のラスボスでもある星人は、なんと重量が2.3㎏。注文すれば周りの人からの視線を独り占めすることができるでしょう。
大食いに自信がある人でも、かなりのハードルなので心して注文してくださいね。
パンチョ渋谷南店はどれだけお客さんのストレスを減らせるかを考える
パンチョ渋谷南店は、サラリーマンの方の休憩時間など、ピーク時間がとても短い業態です。
その間に、いかに並ばずに、どれだけスピーディーに満足して帰ってもらえるかというところで、回転率や、配席などを特に意識しています。
オペレーションの部分でいうと、スタッフ同士が常にコミュニケーションを取って、「あとどれくらいで商品が出せるか」「どこまで先に調理をしておいて大丈夫か」など、常に声を掛け合うことが重要ですね。
お客さんが並んでいたとしても、座った瞬間にナポリタンを提供できるような状況を常に作るようにしています。
パンチョ渋谷南店がどんなお店になりたいかを伝え、対話し続ける
パンチョ業態そのものは、B級グルメ研究所(以下、B研)のなかでもスタッフのチームワークや、やりがいの数値が高いものになっています。ただ、パンチョ渋谷南店は、その数値がほぼ最下位の方でした。
それでも、「こんなお店にしていきたい」「こんなチームにしたい」と本気で伝え続けることで、周りにはそれに賛同してくれるスタッフが集まり、どんどんチームワークも醸成されていったように感じています。
結果、社内働きがい調査“スタッポ”(以下スタッポ)の中でトップになったこともありますし、今でも高水準のやりがいとチームワークの数値を維持できています。
そこから学んだことは、やはり店長がどんなお店になりたいかを伝え続けること、そしてアルバイトさん一人ひとりと、しっかり時間と場所を作って対話し続けることです。
まずは店長が店舗の目指す道筋をしっかり作ってあげることこそが、お店の団結力にもつながると思っています。
パンチョ渋谷南店はアルバイトさんの主体性や想いを尊重する
朝礼ノートへのコメントを店長がやっているお店も多いと思いますが、パンチョ渋谷南店ではそれもアルバイトさんが担当しています。いわゆる赤ペン先生のような感じです。
アルバイトさんのコメントに対して、同じアルバイトさんが「こういうところがいいよね」みたいにコメントすることで、スタッフ同士の考えていることや本音というのがどんどん共有されるだけでなく、アルバイトさん達自身の「もっと良くして行こうよ」という想いの醸成や主体性にもつながっていきました。
店舗で働くアルバイトさん達は、「今はこうしているけど、もっとこうしたほうがいいよね」と思っていることが絶対にあると感じています。
それをそのままにせず、面談だったり、時間があるときに話をしたりして、全て聞き出すようにしています。そして、必ず実際の店舗づくりにそれを活かしてみること。
不正解だったとしても『店長に言えば実際に改善のために動いてくれる』というのを見せることが大事で、それがアルバイトさんのモチベーションの向上や、コミュニケーションの円滑化にもつながっていると感じています。
パンチョ渋谷南店が貰ったお客さんからの差し入れやメッセージカード
とあるおばあちゃんのお客さんがお孫さんとパンチョ渋谷南店にいらっしゃった時のことです。
ナポリタンの美味しさや、当店のアルバイトスタッフの接客にもとても感動をしてくださって、「とても美味しかったです。ありがとう」とお言葉をいただきました。
その後、一度帰られたのですが、戻ってこられて、「この飲み物、よかったら皆さんで飲んでください」と差し入れを持ってきてくださったんです。とても驚きましたが、それだけお客さんに満足していただけるお店になれたというのがとても嬉しかったのを覚えています。
その他にも、「ごちそうさまでした。おいしかったです。また来ます」というメッセージカードを食後のテーブルに置いていってくださるお客様がいらっしゃることも。
こういった嬉しいエピソードの数々が、自分たちのお店のナポリタンへの、そしてサービスへの自信にもつながっています。
「パンチョ渋谷南店に来れば間違いない」と言われるお店へ。
渋谷エリアにはパンチョ渋谷店とパンチョ渋谷南店の二店舗がありますが、まずはパンチョ渋谷南店に来れば間違いないと思われるお店に、並んでも食べたいお店になることを目指しています。
いつかは本店の売り上げを一日でも超えてやろうという思いです。ハード面で変えられることには限界がありますが、スタッフのできる範囲で清掃が行き届いていたり、サービス面でより質を上げていったりすることはまだまだできると思っています。
自分達が作っているナポリタンには絶対の自信があるので、それ以上にどうすればもっとお客さんに喜んでいただけるか、それを貪欲に追求していきたいです。
お店で働くアルバイトスタッフさんにとっては、「ライスワーク(食べていくためにする仕事)」ではなく「ライフワーク(人生や日々の暮らしの一部である仕事)」であるお店でありたい、と思っています。
このお店で働いたことを良かったなと思ってもらえるように、人間性の面でも成長してもらえるお店を目指したいですね。
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