名前だけがね（笑）創業時からずっといるので。ファイブグループを創業する前に、社長が札幌で働いていたときに一緒で。吉祥寺とりとんを開業に誘ってもらって、東京のほうが刺激になりそうだと思い３年くらい勉強と思って上京しました。

「おかみ」って名称になったのは、１号店の半兵ヱには「大将」がいて「ママ」がいたから、じゃあ、おかみにしようかなぁって。

そう、そこからスタッフやお客さんに呼ばれるようになって、自ら「ホールのおもてなしのスペシャリスト」になると気持ちを持っていって、みたいな。

店長試験のレポート書いてるときに、私はやっぱり「店長じゃなくて女将という存在になりたい。お店の顔としてやりたい。」って伝えて、それで『おかみ職』っていうポジションになったの。

吉祥寺っ子居酒屋とりとんで女将を経て、池袋っ子居酒屋 俺たちのとりとん（以下、俺とり）で店長にもなって。そのあと、吉祥寺っ子居酒屋ペコリ（当時）を作って、そのあと事務所勤務になり企画の仕事をしてたの。今みたいに業態が分かれてなかったのでいざこい、こいくるにも入店したり今のSC職のように装飾もしたり。

ペコリの立ち上げに関わったきっかけは、父が亡くなり、北海道に帰省したときに自信をなくしてしまって。そのときに社長が、「女の子だけでやるお店が欲しいって言ってたでしょ」って新しい業態どう？と提案してくれた。

半兵ヱやとりとんのような近い接客で、女の子バージョンをつくりたいと思っていたから、ペコリで一から立ち上げを経験させてもらい、店長もやりました。

そのあとに、事務所勤務のあと子供が生まれてからは6年くらい離れていたかな。また働き始めるならファイブグループが良いと思って、最初は西新宿っ子居酒屋 とりとんのランチに入れてもらってました。

SA、SCはおかみ職と似てると思うけど、私が抜けていた間にできた職種なの。女性社員が、短時間しか働けなくても実績を出せるようになればと思って、今でもその環境づくりに関わってます！

本当は業態が違っても、求められることは変わらないと思ってて。営業の中で「また来たい」を作るOJTをしたり、販促提案、POP作成、店内の掃除や管理の形つくって、スタッフにも居心地の良い環境でスタッフの「また来たい」を作ったり。ペコリの業態会議にも参加させてもらって、ペコリは人と人の近さは居酒屋で・・・ってなことをスピーチさせてもらったりもしました。

本当は人前で話すのがすっごーい苦手なんだけどね（笑）ビラ配りとかも「お店の顔だから店長が行くんだ」って社長に言われたときに、絶対やりたくなかったから「行列ができるお店をつくる！」って目指して、また来てくれる人を増やせば毎日席が埋まるはずだから、絶対に新規さんをリピーターさんにするようにしてました。

一度事務所で勤務してたのですが、２年前に５人目の育休後はやっぱりファイブの店舗で接客して働きたいと思って。そのときにランチとして現場に入ることになって。

私が店長のときと環境が、いろいろ良いお意味でも悪い意味でも違うことがわかったということと、あと紗季ちゃんが少し変わったかな。今まで一人で全部抱えていたのが、話してくれるようになったと思う。

私も同じ女性だから、考えもわかりやすかったし、女性社員にとって良いことも辛いことも、理解できていたから、一緒に協力できたね。支えたくなった。

自分がきつかったら、ゆとりのある接客はできないじゃない？時間的にも心理的にも余白がないとできないってことを学べたと思う。

事務所にいた頃は、店舗のためになることを頭で色々考えてやってたつもりだったけど、想いまでも現場に届いているとは限らなくて、顔を見せ合うことが大事だなって思った。

会社が大きくなったから親密度が下がるっていうのは違うと思う。業態の垣根を超えるっていうことを意識して、お店ベースで考えて立ち回るようにしています。

ポリシーは、周りのスタッフが見て「女将の知り合いなの？」って言われること。新規さんでもすぐ、仲良くなるのを目指すこと。

うん。新規さんが常連だったような空気感になるようにする。そのためにはお客さんを、すっごい見ている。そして「この店好き！」って思えるようなファーストタッチを必ずやります。新規さんも帰るまでに常連になれば、毎日100％常連さんでしょ？ｗ

メニューとか、お店のことだけを話すんじゃなくて、そのお客さんとしか話せない会話を意識しているの。そしたら、私もお客さんのこと覚えやすいし！

ランチだからお客さんを覚えな
くていい、ってことは無くて！ファイブのランチだから絶対「また来たい」って思って貰えるようにするのが大事！大体は、ママさんトークと、5人の子供の話で食いついてくれますが・・・

そのためには接客ではなく、会話をする。また来たいという感情や印象は、目を見ての会話から生まれてくるから、お店のこと以外での共通点や興味ありそうなことを言うようにしてる。

一生ここで働く人も、通過点になる人であっても、ここで働くことが、自分の価値を高められるように接したいと思っているの。

魅力のある人になる。モテ社員、モテアルバイトになるスキルを身につけられる会社になっていきたい。

そういうのって、接客業に限らず、人に関わる仕事なら必ず役に立つことが学べると思う。

作業は教えたら、できてるか出来てないかを確認していくだけだけど、それだけを教えるのではなく、それを行うための心の持ち方、考える力を教える会社でありたい。そうすると、その一つの動きもどんどん進化して質を高められる！

あ、最後に言いたいことがあるんだった！

ファイブって他の会社と違うなと思うのが、制服を脱いでもファイブの一員。「地域で愛される」ということを目指しているんだから、「いつも自分がどこかで見られている」という意識を全員に持っていてほしい。仲良くなる営業をしているのだから。どこどこの店員さんじゃなくて、どこどこの〇〇さん！って言われる存在でいて自分の居場所にして欲しいな！