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祝!永年勤続、10年間のありがとう!!【犬飼 育実編】

「自分はダメ社員からスタートした」現在、こいくる業態でSCを務める犬飼育実は、過去を振り返ってそう語る。自分のやるべきことに対して、ときに不器用に、けれども真剣に取り組み続けた彼女の10年間に迫った。

系列店と知らずに「俺たちのとりとん」に応募

今から10年前、専門学校に通っていた犬飼は、通学途中に立ち寄れる池袋でのアルバイト先を探していた。そして、「夢がある人」「楽しく働きたい人」と書かれた、俺たちのとりとん(以下、俺とり)池袋店の求人が目につく。当時、居酒屋行くなら俺んち来い(以下、いざこい) 高田馬場店を頻繁に利用していた犬飼は、俺とりが、同じファイブグループであるということを知らずに、面接を受ける。

【犬飼】面接の時に、俺とりのメニューが「なんか似てるなあ」と思って。「よく行く居酒屋とかある?」って聞かれた時に、「馬場にあるいざこいによく行きます」って言ったら、「それ系列店だよ(笑)」って言われたんですよ。

そんなやりとりがあったから自分を落とせなくなったのではないかと、当時を思い出して笑う。こうして彼女は採用され、週3〜4回の頻度で働き始めた。店長が変わり、先輩たちが一気に抜け、一年もしないうちに上から2番目のポジションを務めることとなる。

【犬飼】フリーターみたいなシフトになっちゃって。毎日ラストまで働いて、眠い目をこすりながら学校に行っての繰り返し。教室で寝ていたことも。営業中はとにかく楽しいお店でしたし、店長のことも好きだったので、何とか続けてこれたって感じでしたね。

そして、専門学校卒業後の2011年、新卒社員としてファイブグループに入社した。

辞職を覚悟してからの、職種変更

いざこい所沢店に配属され、アルバイトから社員として働き始めた犬飼は、一つの壁にぶち当たる。

【犬飼】仕事ができない人間が社員になっちゃダメなんだなと思いましたね(笑)。他の人はバイト歴が長くて、仕事ができる。でも私は過去に、ホールとドリンクを少しやったくらい。だから、「バイトやってから社員になったのに、全然仕事できないじゃん」ってレッテルを貼られる始末でした。

試行錯誤し続ける日々。一方で、当時は思うように休みが取れる状況ではなく、親しい友人との時間も取れなくなった。次第に精神的に追い詰められていく。そして、犬飼はある日、職場に現れなかった。無断欠勤だった。

「話すことは無いから」

後日、謝罪のため職場を訪れたが、店長は受け入れなかった。辞職を覚悟し、荷物をまとめていたその時、「営業部長から連絡が来るから待ってろ」と言われ、急遽話し合いの場が持たれた。そこでは、予想外の展開が犬飼を待っていた。

【犬飼】「疲れちゃったとは思うけど、少し時間数も減らして、社員も3人いるところに入れるから、もう一回頑張ってみない?」って言われたんです。そして配属が町田店になり、当時できたばかりのSA社員に職種変更になりました。

抱え込むことがなくなり、精神状態は徐々に回復。「周りから頼られる人間にならなきゃいけない」。そんな思いから、彼女はキッチンや他の業務もできるように努力し続けた。

会社にできる貢献とは

その後、犬飼は町田店から府中店への異動を決める。長く働いていた居心地の良い環境を離れることへの不安もあったが、彼女を動かしたきっかけは、会社が参加させてくれた外部セミナーだった。

【犬飼】「会社に対して自分のできる貢献は何か」を学ぶ機会がありました。そこで、「自分にできる貢献は、こいくる業態をもっと良くしていくことだ」と思ったんです。

当時、いざこい府中店の営業不振を耳にし、課題意識を感じていた。「これなら自分にもできるかもしれない」。そう思った彼女は、セミナー帰りに、「府中店の営業改善がしたいです」と上司に直接伝える。

異動を断り続けていた犬飼にとって、それは初めて自ら希望した異動だった。こうして、2017年、いざこい府中店に営業改善のために異動することとなる。

助けてあげられるようになりたい

異動から半年。府中店の売上は未だに上がっていなかった。業態のトップチームが集まり、問題解決会議が開かれた。課題となったのは、犬飼と店長の不仲だった。

「まずは2人で話す時間を取れ」

その結論に目をそらさずに、自分が変わらなきゃいけないと、店長と積極的に話し合いの場を持った。率直に意見を伝え、「約束を守ってくれたら、私は全力で店長のことを守れるから」と向き合った結果、目に見えて状況は改善されていく。トントン拍子に、数ヶ月で店長との関係や、店のチームワークは良くなっていった。

【犬飼】上司に怒られましたね。「最初からお前らが仲良くしてればよかったじゃないか」って(笑)

立て直しに成功した犬飼は、2018年、SCに昇格。状況や環境に苦しんでいる店舗を自分が助けてあげられるようになりたいという想いで、営業改善に取り組んでいる。現在担当している中野店もその一つだ。

繁華街とは反対側にあり、空中階の店ということもあって、新規のお客さんが入りにくい中野店。2年前から、BDFや店長と協力し改善に取り組み、営業はどこのお店よりも良くなった。しかし、売上は思うように伸びない。

「こんなに頑張って良い営業をしてるのに、なんで数字が見合わないんだろう。売上が上がってこないんだろう」

もどかしさを抱えていた時、犬飼にとって嬉しい出来事が起きた。

【犬飼】私がお店にいなかったときに、KBN業態のBDとB級グルメ研究所本部長が中野店に飲みに来てくれて。後から、「いい営業してたよ」「ずっとお客さんと絡んで、活気がすごかった」「売れないのは、あの子たちのせいじゃないよ」って言ってもらえたんです。

今のお店の姿を評価してもらえた、ということが彼女の励みとなった。

自分がみんなを守る

他業態に比べ、女性社員が少ないこいくる業態。店舗間やスタッフ間の横のつながりが薄かったことで、辛い思いをしたり、辞めてしまう女性社員がいることに、犬飼は心を痛めていた。

【犬飼】上司に相談したら「まずは身近にいる女性社員を救ってあげたら?SCはそれができる立場なんだから」と言われて、「確かに」と思えたんです。

「お互いを知り合うところから始め、やがて、相談し合えるようになればいい」という思いから、社歴や所属している店舗は関係なく、女性社員が集まって話せる場をつくった。最近では「困ったことがあったら◎◎さんに相談してます!」と報告を受けたと、嬉しそうに話す。

【犬飼】辛いこともあったけれども、それは必要な我慢だったんだなって思うんです。一緒に乗り越えてくれる人や、救ってくれる人がいた。だから今度は自分がみんなを守れる立場になれました。

接しやすく、いつでも相談しやすいSCでありたい。次の夢を語る犬飼に、「ファイブグループとは一言で表すとどんな場所か」と、最後に問いかけてみた。

【犬飼】本当に、なくてはならない居場所です。私は、ダメ社員からスタートしたので、今も働けてることに自分でも驚いています。誰でもちゃんと何かを持っているってことを、可能性として示してくれる会社だと思いますし、後輩たちにもそう感じてもらいたいですね。

ダメな自分を克服したからこそ、相手に対して寄り添うことができる。その強みを活かして、これからも犬飼は良きサポーターであり続ける。

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